やまぐちをプロモーション!!

SL「やまぐち」号

走る貴婦人に乗ってプチトリップ

 汽笛を鳴らし、もくもくと煙をあげながら進む蒸気機関車。郷愁を誘うその姿はJR山口線の名物です。昭和12年(1937)に運行開始、その後旧国鉄の近代化・合理化に伴って全国のSLが廃止される中、山口線からも昭和48年(1973)に姿を消しましたが、昭和54年(1979)に臨時列車として運転を再開。多くのSLファンと地元市町村の熱い思いが当時の国鉄総裁の大英断につながり、各地のSL復活の先駆けとなりました。3月中旬から11月下旬までの週末とゴールデンウィークや夏休みなどに、新山口駅と島根県の津和野駅間62.9kmを1日1往復しています。

 山口線を走るSLはC57形といい、昭和12年(1937)から201両製造されました。大きな動輪と細いボイラーの組み合わせによるバランスのとれた優美なスタイルから「貴婦人」の愛称で親しまれています。SL「やまぐち」号の車両番号「C571」はこの57形の第1号機であることを示しています。

 山口線では「ポニー」の愛称で呼ばれるC56形も使われており、時期によってはC57との重連運転も行われます。C57より一回り小さいながら、汽笛の音は低く、力強く響きます。

 客車は趣の異なる5両。展望デッキがついているもの、欧風、昭和風、明治風、大正風とそれぞれ時代の特徴を生かした造りになっていて、旅のロマンをかきたててくれます。
SLが発着する新山口駅1番ホームはれんが造り。旧字体を使った駅名標や縦書きの時刻表がレトロな雰囲気をかもしています。発車30分前には列車がホームに入って来るのでSL「やまぐち」号と記念写真を撮ることができます。
新山口駅を出て、湯田温泉駅、山口駅を過ぎると山間部にさしかかります。1km進む間に25m登るという急勾配を登りきると阿東地域。田畑やりんご園が広がるのどかな田園風景に心がなごみます。平成25年夏の豪雨で流されたものの1年後に復旧した鍋倉地区の鉄橋を渡り、冬にはスキーもできる十種ヶ峰などの山々を眺めながら進めば終着駅津和野はもうすぐです。
津和野から折り返し出発までのあいだにSL「やまぐち」号は転車台で方向転換し、給水や点検を行います。近くの広場から見ることができるのでぜひチェックを。
SLグッズや乗車記念スタンプ、地元の食材が盛りだくさんの駅弁などとともに、機関車ならではの揺れや煙のにおい、音を体感することができる片道約2時間の旅をたっぷりお楽しみください。

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