徳地和紙

tokujiwashi

室町時代の文献にその名が残る伝統の技

 鎌倉時代初期、東大寺再建の材木調達のため訪れた俊乗坊重源上人が製紙法を伝えて始まったともいわれる徳地和紙。室町時代、大内氏の頃には高品質の紙が作られており、「得地紙」と文献にも記述が残っています。江戸時代には米・塩・蝋とともに「防長四白」として生産が奨励され、生産量が増加。技術も向上し、薄さや丈夫さなどその高い品質ぶりは「関西第一」と称されるほどでした。現在も2軒で、コウゾ、ミツマタ、ガンピを用途に応じてブレンドしながら、純白の奉書紙や色和紙、模様の入った和紙などが作られています。徳地和紙の魅力と伝統的な手漉きの技を伝えていこうと、地元の小学校では6年になると紙漉きを習い、卒業証書の紙を自分で漉きます。また、新たな商品開発やブランド化の取り組みも始まっています。

 体験交流施設「重源の郷」では溜め漉きにトライすることができます。模様入りの色和紙やはがきなど思い出をとどめる品を自分で作れば喜びも格別です。