大内塗(国指定伝統的工芸品)

oouchinuri

職人技が香り立つつややかで気品高い漆器

 室町時代、大内氏が京都から取り入れたさまざまな文化や技術の中に漆塗りがありました。やがて山口の地で産業として形作られていき、朝鮮王朝や明国との交易においては重要な輸出品のひとつとなりました。天然木に漆を塗り重ねたうえに、色漆で繊細な秋草模様を描き、金箔貼りの技法で図案化した大内菱をあしらってあるのが特徴。地塗りに大内朱と呼ばれる赤でもなく茶色でもない、渋い朱色が使われるのも大内塗ならではです。国の伝統的工芸品指定。盆、箱、椀、皿、箸をはじめ、最近では山口陶漆器など新しい技法の作品やストラップやアクセサリーなど新しいデザインの製品も作られています。

 また大内塗と言えば大内人形。男女一対の愛らしい人形で、24代大内弘世が都を恋しがる花嫁のために、京都から人形師を呼び寄せ、屋敷中を人形で飾ってなぐさめたというエピソードからうまれたといいます。表情や衣装の文様が作者によって少しずつ違うので、比べて見るのも一興です。