彩都山口

彩都山口 vol.6

山口市は、クリスマス市になります。

sy06-041

日本で初めてクリスマスを祝った地

 冬の山口には、とっておきの秘話があります。それは「日本で初めてクリスマスが祝われたのは、ここ山口」という言い伝えです。

 大内氏31代当主・大内義隆は、宣教師フランシスコ・サビエルの布教活動を寛容に受け入れ、天文21年(1552)12月9日、日本で初めての降誕祭(クリスマス)が山口で祝われた…と伝えられています(※注1)。

 21世紀に入ってからこのビッグニュースがひもとかれ、「12月、山口市はクリスマス市になる。」と銘打って、毎年12月には市内各地でさまざまなクリスマスイベントが開催されています。

 シンボルになっているのは、新亀山公園に再現された旧サビエル記念聖堂のイルミネーション。旧聖堂は、昭和27年(1952)にサビエルの山口来訪400年を記念して建てられましたが、平成3年に焼失、現地には現在、斬新なデザインの新聖堂が建っています。それでも約40年間この街にあった旧聖堂を懐かしむ声は多く、「12月、山口市はクリスマス市になる。」のシンボル・モニュメントとして旧聖堂が再現されているのです。澄んだ冬の空気の中で穏やかな光を放つ旧聖堂のモニュメントは、古き良きものへの愛着を忘れない山口の人々の心の証しともいえるでしょう。

  • sy06-044sy06-045
    山口のクリスマスイベントは平成13年(2001)、クリエイティブ・スペース赤れんがのモミの木に山口商工会議所青年部がイルミネーションを施したことから始まった。
  • sy06-046
    山口サビエル記念聖堂での初日セレモニーでは、「絆」のゴスペル大合唱が響きわたる。

 

サビエルを受け入れた「絆」の心を今&未来へ

 そして、もう一つ見逃せないのは、大内義隆とフランシスコ・サビエルの交流から導き出された「絆」というキーワード。近年、日本中でよく口にされているこの言葉を、山口ではいち早くクリスマス・イベントの核に定め、よりどころとしてきました。

 平成24年から山口サビエル記念聖堂で開催されている初日セレモニーでは、「絆」をテーマにした市民参加の大合唱や、ゴスペルシンガーらによる賛美歌が夜空に響きわたります。

それは「絆の意味、クリスマスの楽しさに、ずっと前から気づいていたよ…」という先取り精神への賛歌にも聞こえます。

 歴史に抱かれた山口の街で、温故知新のメリークリスマス。

  • sy06-042
    阿東地域交流センター地福分館では20mを越えるもみの木に電飾した巨大ツリーの下でイベントを開催。
  • sy06-043
    一の坂川は、桜の名所にちなんだピンクのイルミネーションで飾られる。

 

※(注1)松川毅一・川崎桃太訳『フロイス日本史』、村上直次郎訳注『続異国叢書 耶蘇会士日本通信(豊後篇)』

※『彩都山口』は山口市が発行する無償配布の広報誌です。本誌の転売、オークションへの出品、対価を得ての譲渡を固く禁止いたします。

« »